便に粘り気がある、ゆるいという時の健康状態とは

便に粘り気がある、ゆるいという時の健康状態とは

便に粘り気がある、ゆるい、というのは健康的な状態とは言えません。

 

便は食べた物や飲んだものからできていますからその影響もあります。

 

食べ物など口に入る物を改善するだけでも良くなることはあります。

 

ただ、その陰に何かしらの疾患が隠れていることもあります。

 

その日その日の便の状態のチェックは、全身状態のチェックにもなります。

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水分をとりすぎていないかチェック!

水分の摂りすぎだと便が緩くなることがあります。

 

水分は大腸で吸収されるので、摂った水分量は尿だけでなく便にも反映されるのです。

 

便に出てしまっている水分は体内に吸収されていないので、体に摂った水分をきちんと吸収させたい時は塩分や電解質も含んだスポーツドリンクなどが良いのでしょう。

 

今500ml程度のペットボトルなどが簡単に手に入り、形状的に清涼飲料水がとても飲みやすくなっています。

 

2ℓのペットボトルや水道から水をくむ場合は、大抵コップにくむので一気に大量には飲みにくいものです。

 

ですが、500ml程度だといわゆるラッパ飲みしやすく、ひいては一気飲みしがちです。

 

特に小児は意識して「少量ずつこまめに水分補給」することが大切です。

 

便が緩いときは水分の摂りすぎだけでなく下痢になっていないか、同じ状態が数日続いていないかチェックしていきましょう。

 

また食事と一緒にアルコールやコーヒーを多量に摂っていると、便がゆるくなる原因になります。

 

粘り気があるときは脂肪の摂りすぎ?

便がトイレで流れづらいような、トイレットペーパーで拭き取りづらいような粘り気のある便の時は、便の中に含まれる脂肪分が多いことも考えられます。

 

脂っこいものを大量に摂ったときなど体の中に入った脂肪を消化しきれずに、便として排出されるため便が粘り気のあるものになってしまうのです。

 

この状態の時は、腸内の悪玉菌が増えて消化吸収に悪影響を及ぼしている場合があります。

 

悪玉菌が多いと、便自体が粘っこくなるばかりでなく悪臭がしたり、下痢や逆に便秘になるなど消化不良の状態がみられます。

 

腸内環境が不良だと、体内のいわゆる清掃がうまくいっていないので肌荒れなども出てきます。

 

この状態の改善のためには肉など脂肪分ばかりでなく、野菜類、海藻類など食物繊維をたくさん含んだ食品をバランスよく摂りましょう。

 

また、消化機能自体を悪くするようなアルコールや刺激物(炭酸類やカフェイン類)も、粘り気のある便が続いたときは避けた方が良いでしょう。

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下痢を引き起こす可能性のある病気はある?

このような便の状態の時、何らかの疾患で下痢を起こしその症状としてゆるくなったり、粘っこくなっていることもあります。

 

感染症によるもの

風邪、インフルエンザなどで、体力が落ちているだけでも腸の機能は低下します。

 

そこで通常と同じ食事をすれば、消化不良を起こすこともあるので、体調の悪いときは出来るだけ消化の良い食事をした方が良いでしょう。

 

クローン病

10代から30代に増えている病気で、原因は不明も食生活の欧米化との関連が深いと言われている。

 

口から肛門までの、一連の消化器官のどこかが炎症を起こしうまく消化吸収ができず、下痢や伴う腹痛を生じたりします。

 

食中毒

腸炎ビブリオやサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、カンピロバクターなどの「細菌感染」によるもの。

 

O-157やボツリヌス菌、セレウス菌、コレラ菌などの「毒素」によるもの。

 

ロウィルス、ロタウィルスなどの「ウィルス」によるものなどが考えられます。

 

肝臓や胆嚢、膵臓の疾患によるもの

慢性膵炎、胆のう炎、肝炎、そしてそれらの臓器の腫瘍など

 

大腸がん

下痢と便秘を繰り返すことが多い。

 

それぞれ下痢といっても特徴的な症状もあり、粘り気が出たり血液混じりになったり、腹痛や発熱を伴ったりと随伴症状があることもあります。

 

疾患以外でゆるい便や粘り気のある便になる可能性は?

 

食事内容と現在の体の状況は合っているか

年齢と共に腸管の年齢も上がっていきます。

 

いつまでも若いときのように、多少の無理がきく腸管では無いのです。

 

肉類が好きでも、体の許容量は落ちているかもしれません。

 

食後に胃もたれがしたり、下痢するようになったら、少しずつ食事内容を検討することも必要かもしれません。

 

油分の多い食事だけでなく、スナック菓子やインスタントの食べ物も限度が必要です。

 

調理に使う油はどうか

細かいところですが、油分と下痢は密接な関係があります。

 

油分の摂りすぎは、粘り気のある便になったり下痢しやすくなります。

 

肉類の過剰摂取だけでなく調理に使う油が酸化していたり、古くなっていると下痢しやすくなります。

 

冷えていないか

寝冷え、冷房の使い過ぎなどがあると体全体が冷え、腸管も冷えて動きが悪くなります。

 

そのため消化吸収がうまくいかず下痢になることもあります。

 

まとめ

消化管は私たちが思っている以上に神経質で過敏だと考えましょう。

 

病気などのストレスはもちろん、精神的なストレス、また老化の影響も受けやすい器官なのです。

 

ストレス発散のために美味しいものを…というのは良いのですが、それもほどほどにしないとNGです。

 

ただでさえストレスのかかっている腸管を働かせすぎることになります。

 

便の状態を良く見て、過剰なストレスを与えていないかをチェックしましょう。

 

腸管が元気だと肌も明るくなり、全身的なだるさも改善されることが案外多いものです。

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