がんが疑われる時の便の色とは

がんが疑われる時の便の色とは

がんを患った方の多くが「思い返せば、便の色がおかしかった」と言われます。

 

多くのがんにおいて、便の形状や頻度、色に何かしらの影響が見られます。

 

ここでは主に便の色の注目し、便の色とがんとの関係性、そしてがんの初期症状についても見ていきましょう。

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がんを疑うべき便の色とは

がんが疑われる便の色は大きく分けて3つ、赤色、黒色、そして白っぽい色です。一つ一つを見ていきましょう。

 

赤色の便、いわゆる血便ですね。

 

これは肛門付近で出血が見られているということになります。

 

血液が凝固するほど肛門から離れていない部分での出血です。

 

赤い色の便は、大腸がん(S字結腸がん、直腸がんを含む)の可能性が高いです。

 

いずれも肛門に近い臓器です。

 

便の中にケチャップのような粘性のある血液が混ざっている場合、便の周りに血液がまとわりつき赤くなっている場合など見え方に差があります。

 

こうした血便の違いは、がんのできた位置、進行具合によってできます。

 

便器全体が赤く染まるものからトイレットペーパーに付着する程度と様々です。

 

直腸がんの場合、いぼ痔による出血と間違われることが多く、見過ごされやすいがんの一つです。

 

血便が出ている場合はどんなものでも念のため検査しておくほうが良いですね。

 

同じがんによる出血でも、肛門までの距離が遠い場合血液が凝固し真っ赤な便とはなりません。

 

そこで黒い便も同様に注意が必要になってきます。

 

血液凝固による黒色化に加え、血液と胃酸が反応し黒くなることがあります。

 

胃がん、食道がんがこれに当たります。

 

十二指腸や結腸、肛門から離れた位置での大腸のがんの場合も同様に黒い便になることがあります。

 

出血が多い場合はタール状の黒い便が出て驚かれる人も多いです。

 

腸内環境の悪化などの影響で黒い便になることもありますが、がんの可能性もあるということを覚えておきましょう。

 

がんと見分けがつかなくなることを防ぐために、普段から便秘を予防し、腸内環境を整えておくことも大切です。

 

出血による便の変色意外に、胆汁の中の色素が流れないために変色する場合もあります。

 

この場合便は白っぽくなります。胆管がん、膵臓がんの可能性があります。

 

便の色は胆汁の中のビリルビンという色素によって着色されます。

 

胆汁が胆管がんなどの理由でせき止められると色素が届かないため白っぽくなります。

 

膵臓がんの中でも膵頭部にがんができた場合胆管が圧迫され、掻痒に胆汁が腸に届かないため白っぽい便になります。

 

このように、赤色、黒色、そして白っぽい色の便が出るときはがんの可能性があります。

 

素人判断で済ますのではなく、病院で検査を受ける事が大切です。

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がんの初期症状とは

がんの初期症状の基本的なものとしては

  • 出血の影響がみられる
  • しこりができる
  • 便の色や形状に異常が現れる
  • 貧血やめまい
  • 体重の減少
  • 痛みを感じる

といったものがあげられます。

 

しかし、もちろんこれらの症状がすべてのがんに当てはまるわけではありません。

 

ここでは便の色に異常が現れるがんに絞ってその初期症状をそれぞれおさえていきます。

 

赤い色の便がでる、大腸がん(S字結腸がん、直腸がんを含む)

こちらは初期症状が出にくいことで知られています。

 

そこで血便の有無は大腸がんの発見に至る重要なチェック項目になってきます。

 

下痢や便秘を繰り返す人で血便が出た場合は早めに検査を受けましょう。

 

その他、腹痛、貧血、腹部の張り、体重減少なども初期症状としてあげられます。

 

黒い便が出る胃がん

食欲不振や、胃周辺の不快感、胃の痛みがまず挙げられます。

 

その他、貧血や体重減少も見られます。

 

胃がんが進行してくると便の色はもっと黒くなりますし、嘔吐、吐血、不眠などの症状も出てきます。

 

消化不良による排便障害も出てきます。

 

黒い便が出る食道がん

こちらは、食べ物が飲み込みにくく感じます。

 

のどでつっかえる感じ、胸やけ、胸の奥の痛みなどが特徴です。

 

声枯れや咳が出るので風邪と間違われることもあります。

 

便が白っぽくなる胆管がん

こちらの初期症状としてはやはり便の色の変化が大きなウエイトを占めます。

 

さらに黄疸が出ることもあります。

 

腹痛、特にみぞおち部に痛みを感じたり、食欲不振、体重減少、発熱なども初期症状としてあらわれます。

 

膵臓がん

こちらは初期症状が非常に乏しいがんです。

 

胃のあたりのなんとなくスッキリしない感じ、不快感、みぞおち辺りの違和感、などがある程度です。

 

このようにがんの初期症状は自分ではっきり自覚できるものは少ないのです。

 

ですから日ごろから便の様子に注目しておくことはとても大切です。

 

まとめ

がんは何をおいても早期発見が完治のカギとなります。

 

とはいっても、なかなか早期発見できることは少ないのが現状です。

 

便の色はかなり正直に私たちの健康状態を反映してくれます。

 

便の色に注意し、がんなどの深刻な状態に至りかねない病気を早期発見できるようにしていきましょう。

 

参考サイト:http://xn--p53-j59d059cn19d.com/

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