幼児の便の色別特徴まとめ

幼児の便の色別特徴まとめ

体調不良をはっきり言葉に表せない幼児だからこそ、少しの異変にもいち早く気づいてあげたいですね。

 

ウンチは健康のバロメーターと言いますが、幼児の場合も同様です。

 

便の色から、健康状態について多くの情報を得ることができます。

 

  • 便がクリーム色の時
  • 便の色が薄い時
  • 便が黒色の時
  • 便が緑色に見える時
  • 便がオレンジ色に近い時
  • 便が灰色の時
  • 便が赤色の時

それぞれに気を付けてあげるべきことを見ていきましょう。

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クリーム色の時に疑うべき症状

クリーム色、白っぽい色の場合、胆嚢や肝臓疾患、ウイルス疾患などの可能性があります。

 

しかし、病気とは無縁の場合もあります。

 

私たちが知っている、通常の便の色は胆汁の色です。

 

ですから色がついていない場合胆嚢に何かあったかもしれないということになりますね。

  • 胆道閉鎖症
  • 胆嚢炎
  • 肝臓機能障害

などが考えられます。

 

それ以外にもノロウイルスなどのウイルス性の疾患がある場合もあります。

 

腹痛や発熱を同時に起こしている場合は要注意です。

 

その他、

  • 脂肪分を多く含む食品の摂りすぎ
  • 乳製品過剰摂取

が原因の場合もあります。

 

便の色とともに、他の症状があるかないかを注意してみてあげてください。

 

色が薄い時に疑うべき症状

便の色が薄い場合、上記のとおり、胆嚢系疾患やウイルス性疾患も見過ごせません。

 

黄疸が出る場合便の色が薄くなることもあります。

 

幼児の便は黄色がかった茶色、緑がかった茶色が良いとされています。

 

しかし胆汁の流れが悪くなっている場合色が薄くなることがあります。

 

ノロウイルスなどのウイルス疾患の可能性もあります。発熱の有無などが鍵になりますね。

 

しかし、下痢が続いている場合胆汁の分泌が追い付かず色が薄くなることもあります。

 

脂肪分の多いものや乳製品を多く食べすぎたときにも消化が間に合わず薄い色になります。

 

便の色が薄くなった場合、ほかにも

  • しんどそうにしている
  • 熱が出てきた
  • 腹痛を訴える

などの症状がある場合は早めに病院を受診してください。

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黒色の時に疑うべき症状

幼児の便が黒い場合、胃や腸、十二指腸潰瘍から出血している可能性があります。

 

特に下痢上の黒い便の場合は要注意です。病院を受診しましょう。

 

便が黒くなっても危険性がない場合もあります。

  • 鉄分を含む食品を食べすぎた場合
  • 色素の濃いジュースなどを摂取した場合
  • 肉などを食べすぎ、腸の悪玉菌が増加した場合

が主な原因です。

 

危険性がないと判断できる場合は、食生活を見直し健康な便になるように心がけていきましょう。

 

緑色の時に疑うべき症状

幼児の便が緑色になった場合、びっくりしてしまうと思いますが、胆汁の酸化によるものがほとんどなのでいったん落ち着きましょう。

 

胆汁に含まれるビリルビンという成分が空気触れると酸化し緑色になります。

 

これが緑便の正体です。

 

しかしまれに

  • 黄疸
  • 溶血性貧血
  • 腸炎

が原因で緑色の便が出ることもあります。

 

何回か様子を見て、緑便が続くようであれば病院に行くほうが安心ですね。

 

皮膚が黄色っぽくなってきたり、だるそうにしているときは数日待たず病院に行ってください。

 

オレンジ色の時に疑うべき症状

幼児の便がオレンジ色になった場合、まず疑われるのが消化不良による腸炎です。

 

臭いも生臭い感じなら、まずこの腸炎だと思われます。

 

その他

  • にんじんをたくさん食べた
  • オレンジやミカンの食べすぎ
  • 野菜ジュースを飲んだ後

など食べたものの色が反映されているだけの場合もあります。

 

いずれにしても、オレンジ色の便はそれほど深刻に受け止めなくても大丈夫です。

 

灰色の時に疑うべき症状

幼児の便が灰色になっている場合、閉塞性黄疸になっている可能性が高いです。

 

通常のいわゆる便の色の元となっている胆汁色素がうまく流れないため、便に色が付きません。これが灰色便のメカニズムです。

 

胆石や胆肝器のガンが原因になることもあります。

 

幼児の便の色が灰色になり、特に他の体調不良を訴えない場合でも、病気の可能性が高いので早めに病院に行くようにしてください。

 

赤色の時に疑うべき症状

幼児の便が赤い色になった、というのは一般に血の色であり血便と呼ばれます。

 

便に血が混ざっている場合、消化管の出血の可能性が高いです。

  • 消化管のガンやポリープ
  • クローン病
  • 感染性、もしくは薬剤性腸炎
  • 潰瘍性大腸炎
  • 虚血性大腸炎

などが主な候補となります。

 

その他、切れ痔による出血で便が真っ赤になることもあります。

 

特に力いっぱいいきんだ場合はかなりの出血があります。

 

しかし、素人判断は危険ですから、便が赤い場合はすぐに病院に行って検査を受けることをお勧めします。

 

まとめ

便といえば茶色、が基本ですから、違う色の便が出るとびっくりしてしまいます。

 

幼児の場合、食べたものや飲んだものがすぐに便の色に反映されることが多く、心配ない場合も多いのですが、実は病気が隠れていることもあります。

 

日ごろからお子さんの便の色や形状、硬さに注目しておくと、早めに異常に気付いてあげることができますね。

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