黄疸が疑われる時の便の色とは

黄疸が疑われる時の便の色とは

黄疸は本来は病名ではなく症状です。

 

しかし、最近では黄疸自体が病気と判断される場合もあります。

 

黄疸を引き起こす病気はいくつかあり、深刻なものもあります。

 

赤ちゃんにみられる黄疸と大人の黄疸では少し原因も変わってきます。

 

黄疸が出た場合、便の色も変化します。

 

これも赤ちゃんと大人では変化が異なってきます。

 

それぞれに見られる特徴を知っておきましょう。

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赤ちゃんの黄疸を疑うべき便の色とは

赤ちゃんに黄疸ができ、便の色が変化すると、通常緑色の便になります。

 

また便の色が白っぽく、薄くなるケースもあります。

 

便の緑色化は肝臓が正常に機能しないため、胆汁の血中濃度が高くなってしまうのが原因です。

 

こうなると胆汁に含まれるビリルビンが酸化してしまいます。

 

酸化したビリルビンは緑色です。これが便として排泄されると緑色の便になってしまうのです。

 

赤ちゃんの黄疸でもう一つ便の色が薄くなるタイプのものがあります。

 

これは胆道がふさがれていて胆汁が排出されない場合です。

 

便の色が白っぽくなったり薄くなったりし、同時に黄疸がある場合は胆道閉鎖症などの病気の可能性が高いです。

 

赤ちゃんの黄疸自体は珍しいことではないので、軽く見られることが多いので、便の色がお医者さんにしっかり診察してもらえる決め手となることがあります。

 

黄疸ができて心配な場合、便がついたおむつをもって病院に行くと診察の精度が上がります。

 

大人の黄疸を疑うべき便の色とは

大人の場合、便が白っぽくなると黄疸が疑われます。

 

淡い黄色、灰色と程度により色も変わってきます。

 

これは、主に閉塞性黄疸と呼ばれる症状で、腸に排出されるはずの胆汁が血液に逆流して起こる黄疸です。

 

胆汁が腸に入っていかなくなるので、便の色が白っぽくなっていきます。

 

完全に閉塞してしまった場合、灰色になります。

 

また、大人でも緑色の便が黄疸のサインとなる場合もあります。

 

肝臓機能に問題がある場合によく見られます。

 

黄疸が症状として現れる病気は

  • 溶血性貧血
  • 急性肝炎
  • 肝硬変
  • 結石や腫瘍による胆道閉塞
  • 肝臓がん
  • 胆のうがん
  • 胆管がん
  • すい臓がん

など多岐に及びます。

 

いずれも、検査を受け適切な治療を受けることが必要な病気です。

 

ですから黄疸は兆候が現れたらすぐに病院で受診、と心がけておいてください。

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黄疸の初期症状とは

黄疸の初期症状としては、

  • 体が黄色っぽくなる
  • 尿の色が濃くなる
  • 白目部分が黄色くなる
  • 全身に倦怠感がある
  • 疲労感がつづく
  • 皮膚に痒みがある
  • 風邪のような症状

が主に見られます。

 

柑橘類の食べすぎなどで肌が黄色くなる時は、他の症状がみられることはほとんどありませんから黄疸かどうか見分けやすいと言えます。

 

黄疸は、血中のビリルビンが増加した時に起きる症状です。

 

一般に正常値とされるのは1㎎/dl以下です。2㎎/dl程度になると黄疸として現れます。

 

黄疸が進んでくると、原因となる病気の進行が懸念されます。

 

同時に皮膚の痒みやむくみ、乾燥肌、出血しやすくなるなど肌に様々な異常が出てくることがあります。

 

また、肝機能障害があるときは免疫も低下していますから、皮膚の感染症などにもかかりやすくなります。

 

身体を清潔にするとともに、痒みを感じても掻きむしって肌を傷つけることがないように注意してください。

 

黄疸が現れる原因として血中のビリルビン濃度の上昇があげられます。

 

主に、赤血球の破壊亢進、肝機能障害、胆道閉塞などの時にビリルビン濃度上昇がみられます。

 

溶血性貧血という赤血球が壊されていく病気には黄疸がつきものです。

 

幹細胞が急激に破壊される急性肝炎や肝硬変などが原因になる、肝細胞性黄疸、肝内胆汁うっ滞型黄疸もあります。

 

その他閉塞型黄疸と呼ばれる、癌やポリープなど何らかの原因で胆道が狭くなることからおこる黄疸もよく見られます。

 

遺伝的にビリルビンの代謝が悪い体質で、疲れや風邪が引き金となり黄疸が出る場合もあります。

 

この場合は病院で治療することはほとんどありません。

 

しかし、大半において黄疸は何かしらの病気の症状であることが多く、黄疸に気づいたらすぐに病院に行き診察を受けることが必要です。

 

まとめ

黄疸は基本的にビリルビンがうまく便と一緒に排出されないために起こると言われています。

 

その背後にある原因が問題になってきます。

 

赤ちゃんの場合は、黄疸が出ても病気ではない場合があります。

 

しかし、大人になると黄疸が出たら何かの病気のサインととらえるほうが良いでしょう。

 

皮膚や白目が黄色くなるといった分かりやすい黄疸症状に加え、便の色に注目するならある程度黄疸の原因を探ることができます。

 

赤ちゃんの場合は特に自分で体調不良を言い表すことができませんから、便の色を気を付けてみてあげることが大切です。

 

緑色の便、白っぽくなった便、灰色の便は黄疸の時によくみられる便の変化です。

 

こうした変化を見逃さないことで早期発見・早期治療が可能になります。

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