胆石が疑われる時の便の色とは

胆石が疑われる時の便の色とは

いつもスッキリ便が出るので「快便」と思い込んでいる方が、実は便の色に現れる体調不良に気づいていなかったということはよくあります。

 

便秘気味、下痢気味という硬さや形状だけではなく、便の色にも注目し体調不良に早めに気づいていきましょう。

 

便の色の決め手となる色素がうまく流れなくなると当然便の色が変化します。

 

ここではその原因となる可能性のある胆石について詳しく取り上げます。

 

  • どんな便が出ると胆石になっている可能性があるのでしょうか?
  • 胆石の場合、便の色意外に体にどんな変化がありますか?
  • 胆石かもしれないと思ったらどうするのが一番いいのでしょうか?

という胆石にまつわる疑問を一気に解消します。

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胆石を疑うべき便の色とは

便の色が白っぽくなってきたときは胆石が疑われます。

 

肝炎など肝臓の働きが低下した場合も白っぽくなるので見極めが必要です。

 

そもそも基本的に便の色は茶色です。

 

これは肝臓で生成される胆汁の中のビリルビンと呼ばれる色素によるものです。

 

胆汁は肝臓で作られ、一旦胆嚢に蓄えられ、胆管を通って十二指腸へと進んでいきます。

 

この胆管がふさがれると胆汁が便に作用できなくなり変色便になります。

 

胆管がふさがれる原因の中で、最も多いのは胆石です。

 

胆石は小さなうちはほとんど自覚症状はありません。自然に流れていくことも多いのです。

 

しかし、大きくなり胆管をふさぐようになると自覚症状が現れます。

 

便が白く変色するのも症状の一つです。

 

胆石がなぜできるのか、いろいろな説がありますが、コレステロールや女性ホルモンバランスの崩れなどが大きく関係していると言われています。

 

食生活の欧米化に伴い、コレステロールの多い食事になってきたので、各年齢男女問わず胆石になる人が増えています。

 

なかでも比較的高齢の女性に胆石患者が多く見られるのは、女性ホルモンの減少の影響と考えられています。

 

高齢の女性の中には便秘症の方が多く、なかなか便の色に注目していない方が多いため、色の変化を見落とすことがあります。注意したいですね。

 

胆石の初期症状とは

胆石の初期症状としてよくあげられるのは

  • 背中に違和感を感じる
  • 右上腹部に不快感がある
  • 食後数時間後に軽い腹痛
  • 肩こりや腰痛を感じる

などです。

 

胆石というと「転げまわるほどの強い痛みが特徴」というイメージがあるので、この初期症状は見落とされがちです。

 

そして、軽い痛みや違和感もずっと続くわけではなく、食後数時間後は痛いと思っても、それ以外は普通に生活できる程度だと気に留めない人が多いのです。

 

傾向としては、脂っこい食事を食べた数時間後に痛みや違和感がある場合胆石の可能性が考えられます。

 

痛みは十数分から長くても2時間弱くらいで、比較的すぐに通常の状態に戻ります。

 

それで、「何か悪いもの食べたかな」くらいで済ましてしまうことがあるのです。

 

胆石ができても胆嚢にとどまっている間はほとんど症状がありません。

 

また、無症状胆石と言われ全く痛みなどの症状が出ない場合もあります。

 

無症状はもちろんのこと、鈍痛や違和感だけだと、胆石だと判断することは非常に難しいです。

 

便の色の変化は比較的気づきやすい症状なのでこれで気づけるといいですね。

 

胆石が進行してくると

  • 吐き気や嘔吐がある
  • 疝痛と呼ばれるさしこむような激痛
  • 白目や皮膚が黄色身がかる黄疸が出る

など分かりやすい症状が出てくることが多いです。

 

しかしそれでも、かなり進行しても鈍い痛み程度の人もいますから、痛みだけが特徴と思っていると発見が遅れてしまいます。

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初期症状が少ないため、胆石かどうかを知るには検査が必要です。

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 腹部超音波検査
  • レントゲン
  • CT

が一般的です。

 

胆石を早めに発見できれば手術することなく治療が可能です。
治療は主に3つの種類に分かれます。

  • 薬で胆石を溶かす薬治療
  • 衝撃波により胆石を砕いてしまう治療法
  • 手術で胆石を取り除く手術法

 

これらにはそれぞれメリットとデメリットがあります。

 

薬なら手術もしないし、安心だと思われますが、薬で溶かせる胆石と溶かせないものがあります。

 

衝撃波による治療は、炎症を起こしていないことや胆嚢壁の厚さがあることなど一定の条件があります。胆石が大きいと難しいと言われることもあります。

 

手術には内視鏡を使うものと開腹手術の2種類があります。

 

炎症や癒着を起こしていない場合、一般に内視鏡での手術になります。

 

いずれにしても、発見が遅くなるとそれだけ選択肢の幅が狭くなります。

 

ですから、できるだけ早く発見し、自分に合った治療法を選びたいですね。

 

まとめ

胆石症のように、初期段階ではあいまいな症状しか現れない、もしくは無症状の場合、便の色で発見できると助かります。

 

毎日排便状態だけでなく、便の色や固さにも注目し自分にとっての健康な便の色を把握しておきましょう。

 

便の色が白っぽくなった場合、胆石の可能性がります。

 

また他の肝臓疾患の可能性もあります。

 

それらを念頭に置いて他の症状を確かめ早期発見を目指しましょう。

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